亜熱帯の湿地における水牛の産肉能力
亜熱帯・沖繩において, 牛の飼育に適さない湿地帯における雌水牛の産肉能力を調査した.使用した水牛は4頭で, 3頭はけい牧, 1頭は放牧とした.試験開始時の月齢は9~14カ月齢であった.試験地は琉球大学農学部附属熱帯農学研究施設内の湿田跡地10haの野草地であった.水牛は15mのロープでけい留し, 2日に1回移動した.けい牧期間は1978年9月17日から1979年8月16日までの333日とし, 放牧期間はけい牧期間より2週間短く319日とした.その間濃厚飼料は一切給与しなかった.その結果を要約すると以下のようになる. 試験期間中の体尺測定値の平均増加量はけい牧と放牧水牛で, 体高は11.2±1....
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Veröffentlicht in: | Nettai nōgyō 1983/12/01, Vol.27(4), pp.237-243 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 亜熱帯・沖繩において, 牛の飼育に適さない湿地帯における雌水牛の産肉能力を調査した.使用した水牛は4頭で, 3頭はけい牧, 1頭は放牧とした.試験開始時の月齢は9~14カ月齢であった.試験地は琉球大学農学部附属熱帯農学研究施設内の湿田跡地10haの野草地であった.水牛は15mのロープでけい留し, 2日に1回移動した.けい牧期間は1978年9月17日から1979年8月16日までの333日とし, 放牧期間はけい牧期間より2週間短く319日とした.その間濃厚飼料は一切給与しなかった.その結果を要約すると以下のようになる. 試験期間中の体尺測定値の平均増加量はけい牧と放牧水牛で, 体高は11.2±1.2; 10.2cm, 体長は15.3±1.5; 13.0cm, 胸囲は25.0±2.0; 35.0cmおよび腰角幅は7.7±1.3; 6.0cmであった.また体重増加量と1日増体量は, けい牧水牛で113.3±9.3, 0.340±0.028kg, 放牧水牛で155, 0.465kgであった.枝肉歩留は54.8±2.0%, 屠体長は196.8±2.6cm, 腿幅は30.1±1.3cm, 腿厚22.2±0.9cm, 腿囲は86.2±1.3cm, 脂肪厚は1.3±0.2cmおよびロース芯面積は18.2±3.7cm2であった.胸椎, 腰椎, 仙椎および尾椎の数には変異がみられずそれぞれ13, 6, 4および16個であった.肉色は暗褐色で, 筋繊維はやや粗く, 脂肪は純白であった.肉は柔らかく, 牛肉とほぼ類似していた. |
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ISSN: | 0021-5260 2185-0259 |
DOI: | 10.11248/jsta1957.27.237 |