滑膜炎を主徴とするMycoplasma gallisepticum感染症の育成鶏における発生
1982年7月, 中国地方2県下5農場の採卵育成鶏に関節部の腫脹を主徴とする疾病が多発し, これらの病鶏からMycoplasma gallisepticum (MG) が分離された.さらに, 分離株の接種試験により同様の疾病が起こることを確認した. 病鶏はいずれも, 同一種鶏場のMG抗体が陽転した初期の種鶏群から採取された種卵に由来し, 感染経路として介卵感染が疑われた. 初発は70-100日齢時に認められ, 発生率は6-20%であった.病鶏21羽の剖検では, いずれも足関節部あるいは胸骨部に腫脹が認められたが, 鼻汁あるいは気管炎, 気嚢炎等の症状および呼吸器病変は4例に認められたにすぎなか...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1984/04/20, Vol.37(4), pp.225-230 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1982年7月, 中国地方2県下5農場の採卵育成鶏に関節部の腫脹を主徴とする疾病が多発し, これらの病鶏からMycoplasma gallisepticum (MG) が分離された.さらに, 分離株の接種試験により同様の疾病が起こることを確認した. 病鶏はいずれも, 同一種鶏場のMG抗体が陽転した初期の種鶏群から採取された種卵に由来し, 感染経路として介卵感染が疑われた. 初発は70-100日齢時に認められ, 発生率は6-20%であった.病鶏21羽の剖検では, いずれも足関節部あるいは胸骨部に腫脹が認められたが, 鼻汁あるいは気管炎, 気嚢炎等の症状および呼吸器病変は4例に認められたにすぎなかった.MGは, 関節腫脹部, 気管, 気嚢ならびに血液のいずれからも分離された.病鶏のMGおよび伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス (IBDV) に対する抗体はいずれも陽性であった.病理組織学的検査では滑膜炎, 腱鞘炎ならびにファブリキウス嚢の炉胞の萎縮が認められた. 分離MG株のSPF鶏を用いた接種試験では, MGの静脈内接種で滑膜炎が形成され, MGは関節部および呼吸器から回収された.鼻腔内接種では滑膜炎を惹起するに至らず, MGは気道のみから回収された.MGとIBDVの混合接種試験では滑膜炎は静脈内接種のみならず鼻腔内接種でも形成され, MGは病変部から回収された.今回の発生例ではMGによる関節病変を発現させた要因の一つとして, IBDV感染の関与が示唆された. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.37.225 |