R群レンサ球菌による豚の化膿性髄膜炎の発生

三重県下の一養豚場で, 1980年2月から12月の間に, レンサ球菌感染による豚の化膿性髄膜炎が, 40~100目齢の豚に発生した.症状は40℃以上の発熱, 歩様失調, 起立困難犬座姿勢のほか, けいれん, 横臥中の四肢の前掻きなどの神経症状も見られた.主な剖検所見は脳軟膜の白濁肥厚が共通所見であった.組織学的には脳および脊髄の化膿性髄膜炎が特徴的であった.細菌学的検索で脳, 肝臓, 脾臓, 腎臓, 肺および関節からレンサ球菌が分離され, 生物学的性状および血清学的型別の結果, de MoorのStreptococcus R群菌のそれと一致した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1983/11/20, Vol.36(11), pp.652-655
Hauptverfasser: 岡本, 至, 星野, 光男, 佐々木, 理, 岩本, 仁司, 谷口, 佐富, 佐藤, 佳久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:三重県下の一養豚場で, 1980年2月から12月の間に, レンサ球菌感染による豚の化膿性髄膜炎が, 40~100目齢の豚に発生した.症状は40℃以上の発熱, 歩様失調, 起立困難犬座姿勢のほか, けいれん, 横臥中の四肢の前掻きなどの神経症状も見られた.主な剖検所見は脳軟膜の白濁肥厚が共通所見であった.組織学的には脳および脊髄の化膿性髄膜炎が特徴的であった.細菌学的検索で脳, 肝臓, 脾臓, 腎臓, 肺および関節からレンサ球菌が分離され, 生物学的性状および血清学的型別の結果, de MoorのStreptococcus R群菌のそれと一致した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.36.652