前年の夏のLeucocytozoon caulleryiの自然感染耐過鶏からの冬季におけるシゾントの検出
この試験は鶏のLeucocytozoon caulleryiの越冬様式を解明するために実施した. 検査対象鶏は1979年の夏を成鶏で過ごし, 1980年2月に森井の方法により, 寒天ゲル内沈降 (AGP) 反応を実施し, 本原虫の抗体保有鶏が散見される4戸の4鶏群から, 無作為に抽出した48羽である. これらの鶏は2月20日に解剖, 血清, 肝, 脾, 腎を採材し, 検査日まで-20℃に保存した. 採血した48羽における抗体陽性率は22.9%であった. シゾントの検出のために各臓器の2-49をガラスホモゲナイザーを用いて食塩液で乳剤とし, 50メッシュの金網で戸過, 試験管内で15分間静置,...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 1982/09/20, Vol.35(9), pp.528-531 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | この試験は鶏のLeucocytozoon caulleryiの越冬様式を解明するために実施した. 検査対象鶏は1979年の夏を成鶏で過ごし, 1980年2月に森井の方法により, 寒天ゲル内沈降 (AGP) 反応を実施し, 本原虫の抗体保有鶏が散見される4戸の4鶏群から, 無作為に抽出した48羽である. これらの鶏は2月20日に解剖, 血清, 肝, 脾, 腎を採材し, 検査日まで-20℃に保存した. 採血した48羽における抗体陽性率は22.9%であった. シゾントの検出のために各臓器の2-49をガラスホモゲナイザーを用いて食塩液で乳剤とし, 50メッシュの金網で戸過, 試験管内で15分間静置, 沈殿させ, 上清を除去, 沈渣を鏡検した. その結果, シゾントは1羽の脾と別の1羽の肝から, それぞれ1個あて検出した. 前者は75μ 大, 後者は80μ 大の正円形で, いずれも強固な壁を有していた. シゾントの検出された2羽は, いずれも抗体陽性鶏であり, 陽性鶏からのシゾントの検出率は11例中2例で18.2%, 検査対象鶏48例からのそれは4.2%であった. 本報告は, L.caulkryiの自然感染のない冬季に耐過鶏からシゾントを検出した最初の報告である. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.35.528 |