犬に見られた単クローン性M-蛋白血症の一例

歯肉からの出血ならびに血便を主訴として上診した犬に対し諸検査を行ない, 単クローン性M-蛋白血症と診断した.症例は13才, ♀ のダックスフンドで初診時, 貧血, 高蛋白血症などが見られ, 血液は著明なhyperviscosityを呈していた.末梢血液, 骨髄中に増殖した形質細胞, セルロース・アセテート膜電気泳動のγ位に形成された特異な波型帯, 免疫電気泳動所見および病理学的検査結果から, 症例は多発性骨髄腫に起因したIgG2ab (λ) 型と考えられる悪性のM-蛋白血症であった....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1981/12/20, Vol.34(12), pp.589-592
Hauptverfasser: 別部, 博司, 小林, 好作, 新井, 成之, 山本, 静雄, 古沢, 賢彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯肉からの出血ならびに血便を主訴として上診した犬に対し諸検査を行ない, 単クローン性M-蛋白血症と診断した.症例は13才, ♀ のダックスフンドで初診時, 貧血, 高蛋白血症などが見られ, 血液は著明なhyperviscosityを呈していた.末梢血液, 骨髄中に増殖した形質細胞, セルロース・アセテート膜電気泳動のγ位に形成された特異な波型帯, 免疫電気泳動所見および病理学的検査結果から, 症例は多発性骨髄腫に起因したIgG2ab (λ) 型と考えられる悪性のM-蛋白血症であった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.34.589