ビーグル犬と雑種犬に移植された犬の可移植性肉腫の生長・退縮の経過について

著者らが犬の可移植性性器肉腫を1967年以来同種移植により継代し, 「犬の可移植性肉腫」として確立した腫瘍株を未交配のビーグル成大に移植し, 腫瘤を形成した肉腫の生長・退縮の経過を観察した. 皮下移植された肉腫は触診により移植後4日目にその形成が確認された. 肉腫形成後肉腫体積は対数的な生長を, ついで比較的増減の少ない定常状態を経て, 急速な退縮を示し, 腫瘤として触知不能となり, 消失した. この肉腫形成から消失までの期間はビーグル短期退縮群では73.00±9.78日, 長期退縮群では100.83±9.70日であり, 雑種群では77.00±13.17日であった. 肉腫形成時から消失時まで5...

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Veröffentlicht in:Japanese journal of veterinary science 1981/06/25, Vol.43(3), pp.421-428
Hauptverfasser: 工藤, 忠明, 小池, 寿男, 大友, 勘十郎, 酒井, 保
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:著者らが犬の可移植性性器肉腫を1967年以来同種移植により継代し, 「犬の可移植性肉腫」として確立した腫瘍株を未交配のビーグル成大に移植し, 腫瘤を形成した肉腫の生長・退縮の経過を観察した. 皮下移植された肉腫は触診により移植後4日目にその形成が確認された. 肉腫形成後肉腫体積は対数的な生長を, ついで比較的増減の少ない定常状態を経て, 急速な退縮を示し, 腫瘤として触知不能となり, 消失した. この肉腫形成から消失までの期間はビーグル短期退縮群では73.00±9.78日, 長期退縮群では100.83±9.70日であり, 雑種群では77.00±13.17日であった. 肉腫形成時から消失時まで5日毎に測定した肉腫体積を基に最小二乗法により各係数を決定した. この肉腫の生長・退縮の経過を辿る生長・退縮関数式はビーグル短期退縮群がVt=0.1・exp{-e-5.71(t-36.52)2+5.15}, 長期退縮群がVt=0.1・exp{-e-6.12(t-45.56)2+5.37}, であり, 雑種群がVt=0.1・exp{-e-5.88(t-39.84)2+4.95}となる指数関数式であった. この関数式にもとずく肉腫消失日は短期群で肉腫形成後75.95日目, 長期群で94.98日目, 雑種群で81.93日目であった. この消失日は肉腫形成から消失までの全経過を観察することなく, 短期群では肉腫形成後35日目までの, 長期群では50日目までの, 雑種群では45日目までの肉腫体積の測定により予測可能であった.
ISSN:0021-5295
1881-1442
DOI:10.1292/jvms1939.43.421