MCPBE, シメトリン, メトキシフェノンの還元的湛水土壌における消長

MCPBE, シメトリン, メトキシフェノンの還元的湛水土壌での消長を通常の湛水土壌中のそれと比較した. MCPBEの推定半減期はいずれの土壌条件でも1日以内で, 速やかにMCPBAが生成した. MCPAは通常の湛水条件で生成したが還元的条件ではまったく生成しなかった. シメトリンの推定半減期は約37~63日の間にあり, 土壌条件による差はほとんど認められなかった. メトキシフェノンは各土壌条件で速やかに分解され, メトキシフェノン-OHが主分解生成物であった. これら3薬剤の還元的湛水土壌における分解は通常の湛水土壌中と大差なく推移し, 還元土壌で長期間残留することもないことから, 土壌が強...

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Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 1981/05/20, Vol.6(2), pp.223-226
Hauptverfasser: 伊沢, 岳男, 藤井, 保男, 浅香, 四郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:MCPBE, シメトリン, メトキシフェノンの還元的湛水土壌での消長を通常の湛水土壌中のそれと比較した. MCPBEの推定半減期はいずれの土壌条件でも1日以内で, 速やかにMCPBAが生成した. MCPAは通常の湛水条件で生成したが還元的条件ではまったく生成しなかった. シメトリンの推定半減期は約37~63日の間にあり, 土壌条件による差はほとんど認められなかった. メトキシフェノンは各土壌条件で速やかに分解され, メトキシフェノン-OHが主分解生成物であった. これら3薬剤の還元的湛水土壌における分解は通常の湛水土壌中と大差なく推移し, 還元土壌で長期間残留することもないことから, 土壌が強還元性となっても現時点では通常の湛水土壌に比較しイネに対する危険性が増強されることはないと考察した.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.6.223