房室伝導系の通路としての中隔縁柱
45例の子ウシの心臓における中隔縁柱と房室伝導系との関係を形態学的に検索した。 1.中隔縁柱の太さは0.7~10.5mmと種々で,個体差が著しい。 2.中隔縁柱の太さと右心室壁の厚さとの間には,特定の関係は見られない。 3.房室朿右脚の主幹は,常に中隔縁柱を通って右心室側壁に達する。 4,長径2mm以下の細い中隔縁柱を持つ11例中7例では,組織学的に,中隔縁柱内に固有心筋は全く認められなかった。 5.以上の所見から,中隔縁柱は“房室束右脚の通路”としての役割を果している。...
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Veröffentlicht in: | Advances in Animal Electrocardiography 1980, Vol.13(13), pp.12-15 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 45例の子ウシの心臓における中隔縁柱と房室伝導系との関係を形態学的に検索した。 1.中隔縁柱の太さは0.7~10.5mmと種々で,個体差が著しい。 2.中隔縁柱の太さと右心室壁の厚さとの間には,特定の関係は見られない。 3.房室朿右脚の主幹は,常に中隔縁柱を通って右心室側壁に達する。 4,長径2mm以下の細い中隔縁柱を持つ11例中7例では,組織学的に,中隔縁柱内に固有心筋は全く認められなかった。 5.以上の所見から,中隔縁柱は“房室束右脚の通路”としての役割を果している。 |
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ISSN: | 0287-0762 1883-5279 |
DOI: | 10.11276/jsvc1968.13.12 |