各種植物に対するコロナチンとインドール-3-酢酸の生理活性比較

イタリアンライグラスかさ枯病菌Pseudomonas syringae pv. atropurpureaが生産する病原毒素コロナチンの生理活性をインドール-3-酢酸と比較した。その結果ジャガイモ塊茎組織切片の吸水作用(細胞拡大生長)はコロナチンで高く,リョクトウの黄化胚軸切片の伸長作用はインドール-3-酢酸が優れれていた。一方,コムギの幼植物根の生育に対しては,両物質とも同様の阻害を示した。これらの結果,コロナチンとナーキシンでは植物組織に対する特異性が異なることが予想された。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon shokubutsu byōri gakkai 1980/09/25, Vol.46(4), pp.499-503
1. Verfasser: 酒井, 隆太郎
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:イタリアンライグラスかさ枯病菌Pseudomonas syringae pv. atropurpureaが生産する病原毒素コロナチンの生理活性をインドール-3-酢酸と比較した。その結果ジャガイモ塊茎組織切片の吸水作用(細胞拡大生長)はコロナチンで高く,リョクトウの黄化胚軸切片の伸長作用はインドール-3-酢酸が優れれていた。一方,コムギの幼植物根の生育に対しては,両物質とも同様の阻害を示した。これらの結果,コロナチンとナーキシンでは植物組織に対する特異性が異なることが予想された。
ISSN:0031-9473
1882-0484
DOI:10.3186/jjphytopath.46.499