チャの除子葉胚の培養

チャの除子葉胚の培養法を確立するため,やぶきたの自然交雑種子の胚を用い滅菌法,成長調節物質の効果,最適培地の検討を行った。その結果次のことが明らかとなった。 1.胚をとり出す剥皮種子の表面の滅菌は80%アルコールの1~2分浸漬で十分であり,細菌汚染防止のため培地ヘストレプトマイシンを添加する必要はない。 2.培地へのナフタレン酢酸1mg/lの添加は除子葉胚の根の生育を阻害する。 3.MS培地へのカイネチン1mg/lおよびベンジルアデニン1mg/lの添加も胚の生育にとって必ずしも必要でなく,除子葉胚の初代の培地はMS培地で十分であった。 4.MS培地のしょ糖濃度,寒天濃度,pHは本試験の範囲では...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Chagyō kenkyū hōkoku 1980/12/01, Vol.1980(52), pp.7-10
Hauptverfasser: 安間, 舜, 鈴木, 由恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:チャの除子葉胚の培養法を確立するため,やぶきたの自然交雑種子の胚を用い滅菌法,成長調節物質の効果,最適培地の検討を行った。その結果次のことが明らかとなった。 1.胚をとり出す剥皮種子の表面の滅菌は80%アルコールの1~2分浸漬で十分であり,細菌汚染防止のため培地ヘストレプトマイシンを添加する必要はない。 2.培地へのナフタレン酢酸1mg/lの添加は除子葉胚の根の生育を阻害する。 3.MS培地へのカイネチン1mg/lおよびベンジルアデニン1mg/lの添加も胚の生育にとって必ずしも必要でなく,除子葉胚の初代の培地はMS培地で十分であった。 4.MS培地のしょ糖濃度,寒天濃度,pHは本試験の範囲ではpH 5.5, しょ糖濃度4%,寒天0.7または0.9%が適していた。
ISSN:0366-6190
1883-941X
DOI:10.5979/cha.1980.52_7