エチルチオメトン粒剤施用とセジロウンカ飛来成虫の性比
1.移植直前に処理したエチルチオメトン粒剤は雌成虫に対し,長期間にわたって寄主選択性あるいは忌避的な効果として働くため雌が移出し,雌の絶対数が減少したことによって性比が異なる結果となった。 2.エチルチオメトンは殺虫効果のみでなく,雌成虫に特異的に寄主選択性あるいは忌避効果として働くことが認められた。 3.施肥条件による生息数および産卵数の違いは,使用した肥料形態の違いにより,稲体内の成分の差に基づくものと推察される。 4.以上のことから,今後の病害虫防除を考えた場合,薬剤の直接的な防除だけではなく,その薬剤の特性を生かし,栽培と防除を組み合せた総合的な防除体系の検討を行なう必要があろうと考え...
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Veröffentlicht in: | Kyūshū Byōgaichu Kenkyūkaihō 1980/10/30, Vol.26, pp.101-104 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.移植直前に処理したエチルチオメトン粒剤は雌成虫に対し,長期間にわたって寄主選択性あるいは忌避的な効果として働くため雌が移出し,雌の絶対数が減少したことによって性比が異なる結果となった。 2.エチルチオメトンは殺虫効果のみでなく,雌成虫に特異的に寄主選択性あるいは忌避効果として働くことが認められた。 3.施肥条件による生息数および産卵数の違いは,使用した肥料形態の違いにより,稲体内の成分の差に基づくものと推察される。 4.以上のことから,今後の病害虫防除を考えた場合,薬剤の直接的な防除だけではなく,その薬剤の特性を生かし,栽培と防除を組み合せた総合的な防除体系の検討を行なう必要があろうと考えられる。 |
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ISSN: | 0385-6410 1884-0035 |
DOI: | 10.4241/kyubyochu.26.101 |