イネクビボソハムシの要防除密度推定に関する研究: III. 要防除密度と防除要否判定のための密度推定法
1. イネクビボソハムシの幼虫加害によるイネの被害許容密度は,現状における利用上の安全性を考慮して,加害最盛期の株当り3令以上の幼虫数で約3.5頭と推定した。 2. 被害許容密度と水田での卵に対する3令幼虫期までの生存率の関係から,産卵最盛期の卵密度を指標とした要防除密度は,株当り約8粒と推定した。 3. 越冬成虫の本田侵入最盛期における成虫密度による要防除密度は,株当り約0.1頭と推定した。ただし,この値は卵密度による推定値より精度は低くなる。 4. 卵塊のほ場内分布はランダム分布で,成虫では集中分布と推定された。要防除密度に従って防除要否を決めるために必要で,実用的に調査可能な調査株数は,...
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Veröffentlicht in: | Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 1980/08/25, Vol.24(3), pp.150-156 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. イネクビボソハムシの幼虫加害によるイネの被害許容密度は,現状における利用上の安全性を考慮して,加害最盛期の株当り3令以上の幼虫数で約3.5頭と推定した。 2. 被害許容密度と水田での卵に対する3令幼虫期までの生存率の関係から,産卵最盛期の卵密度を指標とした要防除密度は,株当り約8粒と推定した。 3. 越冬成虫の本田侵入最盛期における成虫密度による要防除密度は,株当り約0.1頭と推定した。ただし,この値は卵密度による推定値より精度は低くなる。 4. 卵塊のほ場内分布はランダム分布で,成虫では集中分布と推定された。要防除密度に従って防除要否を決めるために必要で,実用的に調査可能な調査株数は,卵密度を指標とする場合は1ほ場当り18ヵ所で,1ヵ所2株あて調査すれば,ほぼ満足できる精度が期待できる。成虫では卵塊と同じ調査精度を期待することは困難であり,推定精度は低くなるが,1ほ場当り4ヵ所で1ヵ所25株を調査して利用せざるを得ない。 |
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ISSN: | 0021-4914 1347-6068 |
DOI: | 10.1303/jjaez.24.150 |