済州島の鳥類調査

1.本調査は1972年12月から1976年12月まで済州島に於いて観察または採集した鳥類を収録したものであり,特に3冬季と1夏季に亘る鳥類センスの結果を纒めた報告である。 2.これまで済州島で記録された鳥類は,198種(及亜種)であり本調査を通じて観察又は採集した鳥類は77種(及亜種)であるが,特記すべき内容は次の通りである。 1) 韓国で初めて採集したアオバトSphenurus sieboldii sieboldii Temminck 1種を韓国鳥類目録に追加した。 2) 済州島未記録鳥類8種を新たに観察し,済州島産鳥類目録に追加した。 3) 結局,済州島産鳥類は207種(及び亜種)になる。...

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Veröffentlicht in:Yamashina Chōrui Kenkyūjo kenkyū hōkoku 1980/01/30, Vol.12(1), pp.14-39
Hauptverfasser: 朴, 行信, 元, 炳〓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1.本調査は1972年12月から1976年12月まで済州島に於いて観察または採集した鳥類を収録したものであり,特に3冬季と1夏季に亘る鳥類センスの結果を纒めた報告である。 2.これまで済州島で記録された鳥類は,198種(及亜種)であり本調査を通じて観察又は採集した鳥類は77種(及亜種)であるが,特記すべき内容は次の通りである。 1) 韓国で初めて採集したアオバトSphenurus sieboldii sieboldii Temminck 1種を韓国鳥類目録に追加した。 2) 済州島未記録鳥類8種を新たに観察し,済州島産鳥類目録に追加した。 3) 結局,済州島産鳥類は207種(及び亜種)になる。 3.冬季には済州島の東側海岸線週廻道路である済州市-城山浦-西帰浦間地域3回と,済州島の西側である西帰浦-〓瑟浦-済州市間地域2回に亘る鳥類を調査した地域及び年度別の観察鳥類の種(及亜種)と個体数は次の通りである(第6表参照)。 1) 1972年12月31日 観察鳥類 25種635個体 済州市-城山浦-西帰浦地域 2) 1974年1月18日 観察鳥類 33種4,538個体 3) 1976年12月3日 観察鳥類 28種508個体 4) 1972年12月31日 観察鳥類 16種248個体 西帰浦-〓瑟浦(モスルホ) 済州市地域 5) 1974年1月19日 観察鳥類 26種1,178個体 6) 1976年12月3日 観察鳥類 7種174個体西帰浦-5•16横断道路-済州市地域 以上,冬季6回の調査を通じて観察した鳥類は58種7,289個体であり,種別優占度はハシボソガラス32.14%が最優占種にして,次には,カルガモ16.51%,ヒドリガモ7.11%,ホオジロ6.05%の順位である(Fig.9参照)。 4.夏季には,1973年7月29日の1回に限って済州市(ノルモク)-天王寺-99ゴルドンブル-漢拏山(頂上)-5•16横断道路間地域を調査したが,観察した鳥類は22種274個体であり,その種別優占度は,ウグイス23.35%が最優占種にして,次にはシジュウカラ18.97%,オオルリ11.67%,カワラヒワ10.21%,センダイムシクイ8.75%の順位である(Fig.10参照)。
ISSN:0044-0183
1883-3659
DOI:10.3312/jyio1952.12.14