異なる塩類土壌におけるメロンの耐塩性
塩類含量の異なる土壌を培地としてメロンを育てた場合, 希釈した海水がメロンの生育と果実品質に及ぼす影響を調べるため実験を行った。培地として用いた土壌は2種類で, 1つは水田新土, 他の1つは異なる濃度の希釈した海水を用いてトマトを栽培した水田旧土である。草丈, 葉の乾物重, 果実の新鮮重と糖度は, 新土では1,000ppm Clで著しく減少したが, 旧土では海水濃度が0から1,000ppm Clに増すにつれ, 徐々に減少した。葉のネクロシスや葉縁の萎ちょうなどの塩害症状は, 新土では1,000ppm Clで, 旧土では250から1,000ppmClで現れた。葉中のNa, Ca, Mg及びCl含...
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Veröffentlicht in: | Engei Gakkai zasshi 1980, Vol.48(4), pp.468-474 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 塩類含量の異なる土壌を培地としてメロンを育てた場合, 希釈した海水がメロンの生育と果実品質に及ぼす影響を調べるため実験を行った。培地として用いた土壌は2種類で, 1つは水田新土, 他の1つは異なる濃度の希釈した海水を用いてトマトを栽培した水田旧土である。草丈, 葉の乾物重, 果実の新鮮重と糖度は, 新土では1,000ppm Clで著しく減少したが, 旧土では海水濃度が0から1,000ppm Clに増すにつれ, 徐々に減少した。葉のネクロシスや葉縁の萎ちょうなどの塩害症状は, 新土では1,000ppm Clで, 旧土では250から1,000ppmClで現れた。葉中のNa, Ca, Mg及びCl含量は, 新土及び旧土ともに, 海水濃度が増すにつれ増加する傾向を示した。果実のCl含量は, 新土では250から1,000ppm Clで, 旧土では0から1,000ppm Clで海水濃度が増すにつれ増加した。新土における0から250ppm Cl の土壌中Clと置換性K含量には明らかな差がみられなかったが, 土壌中のCl, 置換性Na, K, Mg含量及びECは, 海水濃度が増すにつれ増加した。 |
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ISSN: | 0013-7626 1880-358X |
DOI: | 10.2503/jjshs.48.468 |