肉用子牛のキサンチン尿石症に関する研究

黒毛和種の子牛にキサンチン尿症の発生があり, その数例について臨床生化学的に観察した. 発症牛では, 血清の尿素値は著明に高く尿酸値は低かった. 尿のpHは7以下であった. しかし, 尿の蛋白, 糖, ビリルビン, ケトン体, 潜血反応は陰性であった. 尿のキサンチン含量は極めて高く, 尿酸含量は低かった. 膀胱, 腎, 尿管から採取した結石のキサンチン含量は乾物中51.5~96.9%であった. 結石の赤外線吸収スペクトルはキサンチン標準品と極めてよく一致した. 発症牛の肝, 脾, 腎, 十二指腸のキサンチンオキシダーゼ汚性は, 健康牛に比べ非常に低く1%以下のものが多かった....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japanese journal of veterinary science 1979/10/25, Vol.41(5), pp.505-510
Hauptverfasser: 林, 光昭, 伊出, 優, 勝屋, 茂美, 榎本, 千可志, 溝口, 春寿
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:黒毛和種の子牛にキサンチン尿症の発生があり, その数例について臨床生化学的に観察した. 発症牛では, 血清の尿素値は著明に高く尿酸値は低かった. 尿のpHは7以下であった. しかし, 尿の蛋白, 糖, ビリルビン, ケトン体, 潜血反応は陰性であった. 尿のキサンチン含量は極めて高く, 尿酸含量は低かった. 膀胱, 腎, 尿管から採取した結石のキサンチン含量は乾物中51.5~96.9%であった. 結石の赤外線吸収スペクトルはキサンチン標準品と極めてよく一致した. 発症牛の肝, 脾, 腎, 十二指腸のキサンチンオキシダーゼ汚性は, 健康牛に比べ非常に低く1%以下のものが多かった.
ISSN:0021-5295
1881-1442
DOI:10.1292/jvms1939.41.505