除草剤アロキシジンのサトウダイコンにおける運命

新除草剤アロキシジン (alloxydim-sodium, ADS) の植物における代謝分解を, その化学的変換とともに研究した. 14C標識ADSをサトウダイコンの葉に処理し, 野外条件下におくと初期の半減期11日で放射能が揮散した. 処理葉以外への浸透, 移行は少なく, 6ヵ月後の根におけるADS換算濃度は, 0.002ppmであった. 処理葉における代謝分解物はおもにアミノ体 (CM-I) で, その他は少量のオキサゾール体 (CM-IIおよびCM-III) であった. 10日後における代謝分解物の生成量は, 処理量に対しそれぞれ CM-I 18.0%, CM-II 2.6%, CM-I...

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Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 1979/05/20, Vol.4(2), pp.121-128
Hauptverfasser: 添田, 吉則, 石原, 莞爾, 岩滝, 功, 上村, 英雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:新除草剤アロキシジン (alloxydim-sodium, ADS) の植物における代謝分解を, その化学的変換とともに研究した. 14C標識ADSをサトウダイコンの葉に処理し, 野外条件下におくと初期の半減期11日で放射能が揮散した. 処理葉以外への浸透, 移行は少なく, 6ヵ月後の根におけるADS換算濃度は, 0.002ppmであった. 処理葉における代謝分解物はおもにアミノ体 (CM-I) で, その他は少量のオキサゾール体 (CM-IIおよびCM-III) であった. 10日後における代謝分解物の生成量は, 処理量に対しそれぞれ CM-I 18.0%, CM-II 2.6%, CM-III 2.5%であった. これらの化合物が生成する要因を検討したところ, CM-Iは光により還元的分解で, またオキサゾール体は熱によりベックマン転移して生成するものと考えられた.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.4.121