豚精液の低温保存に関する研究: III. 低温保存用粉乳糖液の調製
粉乳糖液に添加する緩衝液の比較, ブドウ糖液, 脱脂粉乳液および緩衝液の適性混合比率を検討るすために, 21種の緩衝粉乳糖液を調製し, 低温保存時における精子生存性の推移を比較した。 精液の保存は, 分離採取した濃厚精液を4~5倍に稀釈, 温水の入ったマホービンに浸漬, 4°~5℃の低温恒温機に収容, 温度降下, 保存する方法で行なった。精子活力生存率は保存精液の約0.5mlを小試験管にとり, 37℃で恒温振盪して, 振盪開始10分後と60分後の2回鏡検をした。 1 粉乳糖液に添加する緩衝液として, トリス・クエン酸緩衝液はリン酸塩緩衝液より明らかにすぐれ, トリス緩衝粉乳糖液は良好な精子生存...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Swine Husbandry Research 1976/12/30, Vol.13(3), pp.128-133 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 粉乳糖液に添加する緩衝液の比較, ブドウ糖液, 脱脂粉乳液および緩衝液の適性混合比率を検討るすために, 21種の緩衝粉乳糖液を調製し, 低温保存時における精子生存性の推移を比較した。 精液の保存は, 分離採取した濃厚精液を4~5倍に稀釈, 温水の入ったマホービンに浸漬, 4°~5℃の低温恒温機に収容, 温度降下, 保存する方法で行なった。精子活力生存率は保存精液の約0.5mlを小試験管にとり, 37℃で恒温振盪して, 振盪開始10分後と60分後の2回鏡検をした。 1 粉乳糖液に添加する緩衝液として, トリス・クエン酸緩衝液はリン酸塩緩衝液より明らかにすぐれ, トリス緩衝粉乳糖液は良好な精子生存性を示した。 2 トリス緩衝粉乳糖液においては, 5.4%ブドウ糖液, 10.8%脱脂粉乳液, 3.6%トリス液を5:4:1の比で混和し, 6%クエン酸液でpHを7.4に調整したものが最も良好な精子生存性を示した。 3 トリス緩衝粉乳糖液に対する重炭酸Na, クエン酸Naの添加は精子生存性を低下させた。グリシンの添加では精子生存性に変化がなかった。 |
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ISSN: | 0388-8460 2186-2567 |
DOI: | 10.14899/youton1964.13.128 |