奄美大島におけるヤノネカイガラムシの発生消長

1972年~1975年にかけて奄美大島におけるヤノネカイガラムシの発生消長と,第1世代幼虫の初発生日の予察について検討した。 1. 奄美大島では年4回の幼虫発生があり,各世代の発生幼虫数も非常に多かった。 2. 第1世代は3月下旬~6月下旬,第2世代は6月中旬~9月上旬,第3世代は8月中旬~10月下旬にかけて発生し,初発生日から最盛期までは第1世代の場合前期が25日で,その1か月後に後期がきた。第2,第3世代は14日と20日であった。 3. 第4世代は10月下旬~11月下旬までの1か月足らずの発生で,年によって発生幼虫数,産幼虫成虫数ともかなりの違いがみられた。 4. 第1世代幼虫の初発生日の...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Kyūshū Byōgaichu Kenkyūkaihō 1976/11/10, Vol.22, pp.70-72
Hauptverfasser: 牧野, 晋, 嶋田, 治一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1972年~1975年にかけて奄美大島におけるヤノネカイガラムシの発生消長と,第1世代幼虫の初発生日の予察について検討した。 1. 奄美大島では年4回の幼虫発生があり,各世代の発生幼虫数も非常に多かった。 2. 第1世代は3月下旬~6月下旬,第2世代は6月中旬~9月上旬,第3世代は8月中旬~10月下旬にかけて発生し,初発生日から最盛期までは第1世代の場合前期が25日で,その1か月後に後期がきた。第2,第3世代は14日と20日であった。 3. 第4世代は10月下旬~11月下旬までの1か月足らずの発生で,年によって発生幼虫数,産幼虫成虫数ともかなりの違いがみられた。 4. 第1世代幼虫の初発生日の予察については,2月全体の平均気温との関係が最も高くy=-3.62x+105.39の回帰式が得られた。
ISSN:0385-6410
1884-0035
DOI:10.4241/kyubyochu.22.70