草地造成における表面播種法の改善 : 第6報 穴工法および溝工法が牧草の発芽および初期生育に及ぼす効果
表面播種法において播種床の改善策を探すために穴工法および溝工法を検討した。穴工法の実験では,穴の深さを2cmとし細口穴播(直径0.8cm),中口穴播(直径1.6cm),広口穴播(直径2.4cm)および散播区を設けた。溝工法試験では,条播とし,溝の深さを0cm,1cm,2cmおよび散播の対照区を設け,発芽および初期生育を調査した。供試草種はオーチャードグラス,トールフェスキュ,ウイーピングラブグラス,シロクローバの4種である。得られた結果は次のとおりである。1)穴工法では穴の大きさが小さい方が牧草の定着によく,オーチャードグラス,ウイーピングラブグラス,およびシロクローバでは幼植物の密度が高かっ...
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Veröffentlicht in: | Nippon Sōchi Gakkaishi 1976/07/25, Vol.22(2), pp.132-135 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 表面播種法において播種床の改善策を探すために穴工法および溝工法を検討した。穴工法の実験では,穴の深さを2cmとし細口穴播(直径0.8cm),中口穴播(直径1.6cm),広口穴播(直径2.4cm)および散播区を設けた。溝工法試験では,条播とし,溝の深さを0cm,1cm,2cmおよび散播の対照区を設け,発芽および初期生育を調査した。供試草種はオーチャードグラス,トールフェスキュ,ウイーピングラブグラス,シロクローバの4種である。得られた結果は次のとおりである。1)穴工法では穴の大きさが小さい方が牧草の定着によく,オーチャードグラス,ウイーピングラブグラス,およびシロクローバでは幼植物の密度が高かった。また,トールフェスキュでは発芽率が低く穴工法の効果が明らかではなかった。3つの穴播処理ともウイーピングラブグラスの収量がよく,他の3種も穴播処理区の収量が対照区に比べてすぐれた。2)溝工法では,オーチャードグラス,ウイーピングラブグラス,シロクローバで初期の定着が対照区に比べてすぐれ,その後の生育もすぐれた。以上の結果から,両工法のもたらす微気象の改善が牧草種子の発芽と初期生育によい条件をつくったものと考えられた。 |
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ISSN: | 0447-5933 2188-6555 |
DOI: | 10.14941/grass.22.132 |