ピレスロイドのシクロデキストリン包接化合物の製法, これによるピレスロイド安定化と殺虫作用に関する研究

Allethrin, tetramethrin, resmethrin, furamethrin はβ-シクロデキストリンに包接され, 0.5 (ピレスロイド: CD) の包接比を与えた. Resmethrin からはその含量の高い生成物をつくることができ, この種のものを擬似包接化合物と称する. 天然ピレトリンエキスからも, 包接化合物をつくることができた. 包接によってピレスロイドは環境条件下, とくに光分解に対し, 安定化された. 遊離の allethrin, resmethrin は容易に光分解をうけ, allethrin では酸部分, resmethrin ではアルコール部分の分解が...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 1976/02/20, Vol.1(1), pp.41-48
Hauptverfasser: 山本, 出, 右内, 忠昭, 鈴木, 嘉樹, 勝田, 純郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:Allethrin, tetramethrin, resmethrin, furamethrin はβ-シクロデキストリンに包接され, 0.5 (ピレスロイド: CD) の包接比を与えた. Resmethrin からはその含量の高い生成物をつくることができ, この種のものを擬似包接化合物と称する. 天然ピレトリンエキスからも, 包接化合物をつくることができた. 包接によってピレスロイドは環境条件下, とくに光分解に対し, 安定化された. 遊離の allethrin, resmethrin は容易に光分解をうけ, allethrin では酸部分, resmethrin ではアルコール部分の分解がよりつよくおこるが, 包接により両部分の分解はおくれ, とくに酸部分が保護された. 一方包接により接触殺虫力は減少するようであるが, たとえば食毒として作用するごとく, ピレスロイドが遊離される条件下では殺虫力が出現した.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.1.41