冬期および春期における, 強化プラスチック製機械曝気式標準活性汚泥法浄化槽による豚舎汚水の処理
千葉県光町に設置されたFRP製機械曝気式標準活性汚泥法浄化槽 (公称能力=豚 350頭用) を用い, 冬期と春期の2回にわたり試験を実施した。 その結果を要約すれば次のとおりである: (1) 冬期および春期の運転条件はそれぞれ曝気槽水温が14.7±0.2℃および17.5±1.1℃であり, 30分沈降度は94.0±2.4%および77.8±12.1%, SVIは105.0±10.6および173.8±16.3, 曝気槽のMLSSは9,060±1,010ppmおよび4,490±595ppm, 返送汚泥のMLSSは20,300±2,330ppmおよび7,260±1,210ppmであった。 (2) 曝気槽...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Swine Husbandry Research 1975/05/31, Vol.12(1), pp.1-9 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 千葉県光町に設置されたFRP製機械曝気式標準活性汚泥法浄化槽 (公称能力=豚 350頭用) を用い, 冬期と春期の2回にわたり試験を実施した。 その結果を要約すれば次のとおりである: (1) 冬期および春期の運転条件はそれぞれ曝気槽水温が14.7±0.2℃および17.5±1.1℃であり, 30分沈降度は94.0±2.4%および77.8±12.1%, SVIは105.0±10.6および173.8±16.3, 曝気槽のMLSSは9,060±1,010ppmおよび4,490±595ppm, 返送汚泥のMLSSは20,300±2,330ppmおよび7,260±1,210ppmであった。 (2) 曝気槽の汚水本滞留時間は12.5時間 (冬) および11.5時間 (春) であり, BOD容積負荷は1.38±0.34kg/m3・d (冬) および1.49±0.48kg/m3・d (春) であった。BOD汚泥負荷は, それぞれ0.15±0.03kg/kg・dおよび0.34±0.10kg/kg・dであった。 (3) 振動篩の性能測定においては, 篩別汚水のCODは3,910±1,370ppm (冬) および2,380±1,080ppm (春) で, この時のCOD除去率はそれぞれ33.5%および27.9%であった。また, SSについては7,740±3,360ppm (冬) および7,830±5,120ppm (春) で, その除去率は23.4%および28.8%であった。 (4) 曝気槽における汚水処理能力は, 処理水中のBODが97.1±16.0ppm (冬) および83.3±12.1ppm (春) であり, 除去率はそれぞれ93.7%および94.1%であった。SSについては38.8±13.9ppm (冬) および19.9±4.83ppm (春) で, 除去率はそれぞれ97.4%および99.2%であった。 窒素の除去率は, 冬期試験において総窒素が68.8%アンモニヤ性窒素49.2%, アルブミノイド窒素81.8%で, 春期試験ではそれぞれ64.4%, 41.6%および82.5%であった。 (5) 余剰汚泥生成量は冬期試験において38.82kg/day, 春期試験においては36.17kg/dayであった。これは, 除去BOD 1kgあたり0.53kg/kgおよび0.46kg/kgと算定された。 (6) BOD除去効率は冬期試験において1.51kg・BOD/ps・H, および春期試験においては1.64kg・BOD/ps・Hであり, 空気曝気式活性汚泥法に比べると3倍に近い効率であった。 |
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ISSN: | 0388-8460 2186-2567 |
DOI: | 10.14899/youton1964.12.1 |