抗菌性物質投与が肥育牛におよぼす生理的影響
濃厚飼料の多給による肥育方式で,肥育中のホルスタイン雄牛,月齢約10ヵ月6頭について,これを3区にわけ1区を対照区とし,2区にそれぞれ1日1頭当り,20g,60gのAFSを濃厚飼料に添加し30日間給与し,その影響を検討した。1)AFS給与区は対照区よりも飼料摂取量が多く,増体率がやや高かった。2)血球数,ヘマトクリット値,血清蛋白質濃度については,AFS給与によって特に差は認められなかった。3)第一胃内液pHはAFS給与によって,アルカリ性に傾いた。4)第一胃内細菌数はAFS給与によって増加の傾向となり,またプロトゾア数は減少傾向が認められた。5)AFS飼料給与によって,総VFA濃度が減少した...
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Veröffentlicht in: | 信州大学農学部紀要 1974-12, Vol.11 (2), p.259-269 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 濃厚飼料の多給による肥育方式で,肥育中のホルスタイン雄牛,月齢約10ヵ月6頭について,これを3区にわけ1区を対照区とし,2区にそれぞれ1日1頭当り,20g,60gのAFSを濃厚飼料に添加し30日間給与し,その影響を検討した。1)AFS給与区は対照区よりも飼料摂取量が多く,増体率がやや高かった。2)血球数,ヘマトクリット値,血清蛋白質濃度については,AFS給与によって特に差は認められなかった。3)第一胃内液pHはAFS給与によって,アルカリ性に傾いた。4)第一胃内細菌数はAFS給与によって増加の傾向となり,またプロトゾア数は減少傾向が認められた。5)AFS飼料給与によって,総VFA濃度が減少した。AFS給与によって酢酸の比率が減少し,プロピオン酸の比率が増加し,A/P比が減少した。 |
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ISSN: | 0583-0621 |