軟化病ウイルス接種蚕から分離した135Sのウイルス様球状粒子の病原性

軟化病ウイルス坂城株接種蚕から, 従来から軟化病ウイルスとみなされてきた180S, 27mμの球状粒子の外に, 135S, 22mμの球状粒子が分離されている。そこで, これらの両粒子の分離精製標品について接種実験を行ったところ, 両者の間には大差のない病原性が認められた。そして, 180S粒子接種蚕からは180S粒子が, 135S粒子接種蚕からは135S子が分離された。従って, 新しく分離精粒製された135Sの粒子はウイルスと考えられるが異種ウイルスなのか変異株なのかについては今後の検討に待たなければならない。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nihon sanshigaku zasshi 1974/06/28, Vol.43(3), pp.195-199
Hauptverfasser: 栗栖, 弌彦, 姫野, 道夫
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:軟化病ウイルス坂城株接種蚕から, 従来から軟化病ウイルスとみなされてきた180S, 27mμの球状粒子の外に, 135S, 22mμの球状粒子が分離されている。そこで, これらの両粒子の分離精製標品について接種実験を行ったところ, 両者の間には大差のない病原性が認められた。そして, 180S粒子接種蚕からは180S粒子が, 135S粒子接種蚕からは135S子が分離された。従って, 新しく分離精粒製された135Sの粒子はウイルスと考えられるが異種ウイルスなのか変異株なのかについては今後の検討に待たなければならない。
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.43.195