吉野川市美郷川田川におけるカワニナの生息密度とホタルの飛翔数の関係

徳島県吉野川市の川田川において,カワニナの密度と河川環境要因の関係およびカワニナの推定密度とゲンジボタルの飛翔数の相関について解析を行った.カワニナの密度調査の結果,カワニナの密度はワンドにおいて高い傾向が見られ,カワニナ密度は水深と岩盤の存在に正の相関が見られ,底層流速に負の相関が見られた.このことから水深が深く,底層流速が遅く,河床に岩盤が多い環境がカワニナの生息適地であると示された.モデルを用いて推定したカワニナの密度は,ゲンジボタルの飛翔数と正の相関を示し,ホタルの保全にはカワニナが安定して生息できる環境を保全することが有効であると考えられる....

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. G, Kankyo = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. G, Environmental Research 2017, Vol.73(6), pp.II_373-II_377
Hauptverfasser: 藤宗, 朋樹, 河口, 洋一, 竹川, 有哉, 藪原, 佑樹, 山城, 明日香
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:徳島県吉野川市の川田川において,カワニナの密度と河川環境要因の関係およびカワニナの推定密度とゲンジボタルの飛翔数の相関について解析を行った.カワニナの密度調査の結果,カワニナの密度はワンドにおいて高い傾向が見られ,カワニナ密度は水深と岩盤の存在に正の相関が見られ,底層流速に負の相関が見られた.このことから水深が深く,底層流速が遅く,河床に岩盤が多い環境がカワニナの生息適地であると示された.モデルを用いて推定したカワニナの密度は,ゲンジボタルの飛翔数と正の相関を示し,ホタルの保全にはカワニナが安定して生息できる環境を保全することが有効であると考えられる.
ISSN:2185-6648
DOI:10.2208/jscejer.73.II_373