流路側岸の植生帯による砂・POM捕捉に関する水理実験と平面二次元解析の工夫

本研究では,流路側岸植生帯による横断混合現象に着目し,著者らが先に提案している水深平均平面二次元解析フレーム中への植生粗度境界層(BRBL)概念の適用により,評価精度が向上した植生域内摩擦速度を,同じ解析フレーム中の浮遊砂と流れの横断混合解析に効果的に取り込む手法を新たに提案する.主流部において既知濃度で投入された浮遊粒子は横断混合によって植生域内に侵入する.植生帯内の水深平均濃度,底面濃度・水深平均濃度比から得られる沈降量とBRBL内摩擦速度に支配される巻き上げ量から砂の場合は植生帯内での畝状堆積過程が記述され,水理実験結果を従来の平面二次元解析手法より精度良く説明できた.POMは植生域内に...

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Veröffentlicht in:Doboku Gakkai Ronbunshu. B1, Suikogaku = Journal of Japan Society of Civil Engineers. Ser. B1, Hydraulic Engineering 2017, Vol.73(4), pp.I_1075-I_1080
Hauptverfasser: 尾花, まき子, 全, 浩成, 辻本, 哲郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,流路側岸植生帯による横断混合現象に着目し,著者らが先に提案している水深平均平面二次元解析フレーム中への植生粗度境界層(BRBL)概念の適用により,評価精度が向上した植生域内摩擦速度を,同じ解析フレーム中の浮遊砂と流れの横断混合解析に効果的に取り込む手法を新たに提案する.主流部において既知濃度で投入された浮遊粒子は横断混合によって植生域内に侵入する.植生帯内の水深平均濃度,底面濃度・水深平均濃度比から得られる沈降量とBRBL内摩擦速度に支配される巻き上げ量から砂の場合は植生帯内での畝状堆積過程が記述され,水理実験結果を従来の平面二次元解析手法より精度良く説明できた.POMは植生域内に侵入するものの単独では堆積せず,砂との干渉があって初めて堆積すると判断された.
ISSN:2185-467X
DOI:10.2208/jscejhe.73.I_1075