日本人の頭頸部扁平上皮癌患者に対するCetuximab併用放射線治療の観察研究 (JROSG12-2) - 有害事象に関する中間評価
「要旨」頭頸部扁平上皮癌に対するセツキシマブ(Cmab)の国内実施状況, 安全性と有効性を調査する多施設共同前向き観察研究(JROSG12-2)において, 局所進行例に対するCmab併用放射線治療(BRT)の中間評価を行った. 予定集積180例中90例のうち, 解析が可能であった69例を解析した. 年齢中央値66歳で75歳以上の後期高齢者は14例(20%)含まれた. 「Cmab投与6回以上かつ放射線治療60Gy以上」の治療完遂割合は75%であった. Grade 3-4の急性期有害事象は咽頭粘膜炎58%, 放射線皮膚炎42%, 口腔粘膜炎39%と頻度が高く, また誤嚥性肺炎5%, 肺臓炎3%と呼...
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Veröffentlicht in: | 頭頸部癌 2019-10, Vol.45 (3), p.330-336 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」頭頸部扁平上皮癌に対するセツキシマブ(Cmab)の国内実施状況, 安全性と有効性を調査する多施設共同前向き観察研究(JROSG12-2)において, 局所進行例に対するCmab併用放射線治療(BRT)の中間評価を行った. 予定集積180例中90例のうち, 解析が可能であった69例を解析した. 年齢中央値66歳で75歳以上の後期高齢者は14例(20%)含まれた. 「Cmab投与6回以上かつ放射線治療60Gy以上」の治療完遂割合は75%であった. Grade 3-4の急性期有害事象は咽頭粘膜炎58%, 放射線皮膚炎42%, 口腔粘膜炎39%と頻度が高く, また誤嚥性肺炎5%, 肺臓炎3%と呼吸器合併症に注意が必要と思われた. 実臨床におけるBRTの治療完遂割合は過去の臨床試験結果よりやや低く, 許容しうる有害事象の発生割合と考えられた一方で, 粘膜炎や呼吸器合併症には慎重な観察と支持療法の徹底が重要と考えられた. |
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ISSN: | 1349-5747 |