装具療法における理学療法士の役割遂行上の課題とその改善策の検討: 義肢装具士へのアンケート調査結果からの考察
脳卒中片麻痺者(以下,CVA患者)に対する治療用プラスチック短下肢装具(以下,PAFO)の作製時に「義肢装具士(以下,PO)が理学療法士(以下,PT)に求めること」に関するアンケート調査を実施し,その結果からPTの役割遂行上の課題とその改善策を検討することを目的とした.対象は,日本義肢装具士協会により無作為に抽出されたPO 800名とした.アンケート調査は,独自作成の質問紙を用い無記名自記式郵送法で実施した.役割遂行上の課題として,PTの診療報酬制度による時間的都合,両職種間における関係性の希薄さ,卒前卒後の教育体制などが考えられた.この課題改善策として,PTの装具療法に対する「知識」・「技術...
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Veröffentlicht in: | 日本義肢装具学会誌 2022/07/01, Vol.38(3), pp.234-243 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳卒中片麻痺者(以下,CVA患者)に対する治療用プラスチック短下肢装具(以下,PAFO)の作製時に「義肢装具士(以下,PO)が理学療法士(以下,PT)に求めること」に関するアンケート調査を実施し,その結果からPTの役割遂行上の課題とその改善策を検討することを目的とした.対象は,日本義肢装具士協会により無作為に抽出されたPO 800名とした.アンケート調査は,独自作成の質問紙を用い無記名自記式郵送法で実施した.役割遂行上の課題として,PTの診療報酬制度による時間的都合,両職種間における関係性の希薄さ,卒前卒後の教育体制などが考えられた.この課題改善策として,PTの装具療法に対する「知識」・「技術」・「プロフェッショナリズム」の伝承という3つの視点でのさらなる卒前卒後のPT教育内容の拡充が必要であると考えた.装具療法における多職種連携は,PTの「プロフェッショナリズム」を培う機会となり得ると考える. |
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ISSN: | 0910-4720 1884-0566 |
DOI: | 10.11267/jspo.38.234 |