シリコーンライナーが皮膚に与えるストレスの計測: 下腿切断における検討
シリコーンライナー(以下,ライナー)が皮膚に与えるストレスを検討する目的で,下腿切断者7例を対象にライナー装着時に大腿部の皮膚に加わる剪断力と圧力を小型のセンサーで計測した.全例で膝関節の運動に伴って剪断力と圧力が増減していた.また,測定中に膝関節屈曲角度が増すと剪断力と圧力は大きくなった.ライナーは一定の伸縮性を持つものの皮膚の伸縮性とは異なっている.さらにライナーは装着時に粘着性を持って皮膚と密着しているため,この伸縮性の差が断端皮膚へのストレスとなり発赤等の皮膚障害を生じるものと考えた....
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本義肢装具学会誌 2017/01/01, Vol.33(1), pp.46-50 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | シリコーンライナー(以下,ライナー)が皮膚に与えるストレスを検討する目的で,下腿切断者7例を対象にライナー装着時に大腿部の皮膚に加わる剪断力と圧力を小型のセンサーで計測した.全例で膝関節の運動に伴って剪断力と圧力が増減していた.また,測定中に膝関節屈曲角度が増すと剪断力と圧力は大きくなった.ライナーは一定の伸縮性を持つものの皮膚の伸縮性とは異なっている.さらにライナーは装着時に粘着性を持って皮膚と密着しているため,この伸縮性の差が断端皮膚へのストレスとなり発赤等の皮膚障害を生じるものと考えた. |
---|---|
ISSN: | 0910-4720 1884-0566 |
DOI: | 10.11267/jspo.33.46 |