二分脊椎の内反足変形に対するPonseti法に準じた初期治療の治療成績

「要旨」 二分脊椎の内反足変形7例(男児3例, 女児4例), 9足に対しPonseti法に準ずる初期治療を行った. 治療開始年齢は平均2歳6か月(0歳10か月~6歳1か月), 経過観察期間は平均1年2か月(3か月~2年1か月)だった. 2例が両側, 5例が片側(右3足, 左2足)だった. Sharrard分類はI群2例, III群4例, IV群1例だった. Hoffer分類はNon Ambulator(NA)6例, Community Ambulator(CA)1例だった. 9足中8足(88%)で矯正が可能であり, 経過期間中に再発, 逆変形を生じた症例はなかった. 矯正困難だった1足に対して...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2014-09, Vol.23 (1), p.175-178
Hauptverfasser: 田中弘志, 伊藤順一, 武井聖良, 田邉文, 浜村清香, 瀬下崇, 君塚葵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 二分脊椎の内反足変形7例(男児3例, 女児4例), 9足に対しPonseti法に準ずる初期治療を行った. 治療開始年齢は平均2歳6か月(0歳10か月~6歳1か月), 経過観察期間は平均1年2か月(3か月~2年1か月)だった. 2例が両側, 5例が片側(右3足, 左2足)だった. Sharrard分類はI群2例, III群4例, IV群1例だった. Hoffer分類はNon Ambulator(NA)6例, Community Ambulator(CA)1例だった. 9足中8足(88%)で矯正が可能であり, 経過期間中に再発, 逆変形を生じた症例はなかった. 矯正困難だった1足に対して後内側解離術, 舟状骨切除術, Evans手術を行った. 治療中に褥瘡や骨折などの合併症を生じた症例はなかった. 矯正可能だった8足では, Dimeglio分類は治療前平均9.4点だったが, 全例が6点に改善していた. 矯正困難だった1足の治療前のDimeglio分類は17点(very severe)であり拘縮が強かった. Ponseti法に準ずる初期治療は二分脊椎の内反尖足変形に対して有用だった.
ISSN:0917-6950