脳性麻痺股関節脱臼, 亜脱臼に対する整形外科的手術の中期成績
「要旨」当院における脳性麻痺股関節脱臼, 亜脱臼に対する整形外科的手術の中期成績を検討する目的で, 2002年4月以降, 当院にて初回手術を行った脳性麻痺児35名61股のうち, 5年以上経過観察可能であった19名31股の臨床成績を調査した. 初回手術時平均年齢は8歳8か月 (4歳7か月~16歳2か月), 術後平均経過観察期間は5年9か月 (5年~7年5か月) である. 全例に整形外科的選択的癌性コントロール手術を行い, 亜脱臼, 脱臼の程度の強いものには観血的整復術, 大腿骨減捻内反短縮骨切り術を追加した. 術後19名中12名に運動機能改善を認めた. 観血的整復術, 大腿骨減捻内反短縮骨切り術...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 2011-10, Vol.20 (2), p.387-392 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」当院における脳性麻痺股関節脱臼, 亜脱臼に対する整形外科的手術の中期成績を検討する目的で, 2002年4月以降, 当院にて初回手術を行った脳性麻痺児35名61股のうち, 5年以上経過観察可能であった19名31股の臨床成績を調査した. 初回手術時平均年齢は8歳8か月 (4歳7か月~16歳2か月), 術後平均経過観察期間は5年9か月 (5年~7年5か月) である. 全例に整形外科的選択的癌性コントロール手術を行い, 亜脱臼, 脱臼の程度の強いものには観血的整復術, 大腿骨減捻内反短縮骨切り術を追加した. 術後19名中12名に運動機能改善を認めた. 観血的整復術, 大腿骨減捻内反短縮骨切り術を行った症例で, 術後に骨頭側方化, 再脱臼した例は無かった. 整形外科的手術により亜脱臼, 脱臼位の改善, 整復位の保持, 疼痛, 運動機能の改善が認められた. |
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ISSN: | 0917-6950 |