Ponseti法による先天性内反足の治療成績 - 全身性疾患や合併奇形の有無による成績の比較

「要旨」先天性内反足に対するPonseti法の治療成績を合併症の有無により比較し, 本法の有用性を検討した. Ponseti法を用いて初期治療を行い, 1年以上経過観察した先天性内反足症例のうち, 合併症のない32例45足, および合併症を有する10例16足を対象とした. 両群においてcast開始時期, アキレス腱切腱までのcast回数, 1歳時におけるsuccess rate, 2歳以降の再発率および1歳時におけるX線パラメーターを統計学的に比較検討した. Cast開始時期は両群間に差はなかったが, cast回数は合併症を有する群で有意に多かった. 合併症を有する群では1歳時のsuccess...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2011-10, Vol.20 (2), p.353-356
Hauptverfasser: 鬼頭浩史, 金子浩史, 馬渕晃好, 三島健一, 石黒直樹, 北小路隆彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」先天性内反足に対するPonseti法の治療成績を合併症の有無により比較し, 本法の有用性を検討した. Ponseti法を用いて初期治療を行い, 1年以上経過観察した先天性内反足症例のうち, 合併症のない32例45足, および合併症を有する10例16足を対象とした. 両群においてcast開始時期, アキレス腱切腱までのcast回数, 1歳時におけるsuccess rate, 2歳以降の再発率および1歳時におけるX線パラメーターを統計学的に比較検討した. Cast開始時期は両群間に差はなかったが, cast回数は合併症を有する群で有意に多かった. 合併症を有する群では1歳時のsuccess rateが有意に低く, 2歳以降の再発率も高かった. X線パラメーターでは距踵角に差はなかったが, 側面脛踵角は合併症を有する群で有意に大きかった. Ponseti法は合併症のない群では極めて有用であるが, 合併症を有する群では初期の矯正が獲得しにくく, 矯正し得た場合でもその後の再発が多い.
ISSN:0917-6950