Down症候群に合併した内反尖足変形の手術成績について

「要旨」Down症候群は筋緊張低下, 関節弛緩などのため外反扁平足を合併することが多い. 当院で手術治療した内反尖足変形を合併した4症例を経験したので報告する. 1987年1月~2001年12月までに当院にて治療を行ったDown症候群の患者の中で内反尖足変形を合併していた4例4足について診療記録, X線写真を用いて治療成績を検討した. 全例保存治療が無効で手術治療を行っていた. 全例男性で平均手術時年齢は6歳, 平均経過観察期間は14年である. 先天性内反足変形を合併していた2例は後内側解離術を行っており, 環軸椎亜脱臼や片麻痺により先天性内反尖足を合併した2例に対してはアキレス腱延長術を行っ...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 2011-03, Vol.20 (1), p.164-167
Hauptverfasser: 田中弘志, 君塚葵, 三輪隆, 伊藤順一, 瀬下崇, 大谷隼一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」Down症候群は筋緊張低下, 関節弛緩などのため外反扁平足を合併することが多い. 当院で手術治療した内反尖足変形を合併した4症例を経験したので報告する. 1987年1月~2001年12月までに当院にて治療を行ったDown症候群の患者の中で内反尖足変形を合併していた4例4足について診療記録, X線写真を用いて治療成績を検討した. 全例保存治療が無効で手術治療を行っていた. 全例男性で平均手術時年齢は6歳, 平均経過観察期間は14年である. 先天性内反足変形を合併していた2例は後内側解離術を行っており, 環軸椎亜脱臼や片麻痺により先天性内反尖足を合併した2例に対してはアキレス腱延長術を行った. 先天性内反足を合併した2例は経過良好で再発, 逆変形ともにみられなかったが, 痙性内反尖足を合併した2例はともに術後3年頃に変形が再発していた.
ISSN:0917-6950