小児の腰椎椎間板ヘルニア - 術後MRI画像の検討を含めて

「要旨」当科にて手術を施行した15歳以下の小児の腰椎椎間板ヘルニア8例の術後成績について検討し, 術後MRIを再検した4例の画像所見について考察を加えた. 術後, 自覚症状, 他覚所見ともに改善がみられたが, 追跡調査時に軽度の腰痛を訴えるものが多かった. 中でも症状の強い2例では術後のMRI画像上, 手術当該椎間板の形態変化や隣接椎間板の輝度低下がみられた. このような術後のMRI検査で椎間板の変性が疑われるものには, 治癒力の高い小児といえども, 注意深く経過を観察すべきである. 日常のスポーツ活動や生活動作に及ぶ, 各々の成長に合ったきめ細やかな生活指導が必要である....

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1994-03, Vol.3 (2), p.378-381
Hauptverfasser: 山村聡, 馬場逸志, 石田了久, 真鍋英喜, 下野研一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」当科にて手術を施行した15歳以下の小児の腰椎椎間板ヘルニア8例の術後成績について検討し, 術後MRIを再検した4例の画像所見について考察を加えた. 術後, 自覚症状, 他覚所見ともに改善がみられたが, 追跡調査時に軽度の腰痛を訴えるものが多かった. 中でも症状の強い2例では術後のMRI画像上, 手術当該椎間板の形態変化や隣接椎間板の輝度低下がみられた. このような術後のMRI検査で椎間板の変性が疑われるものには, 治癒力の高い小児といえども, 注意深く経過を観察すべきである. 日常のスポーツ活動や生活動作に及ぶ, 各々の成長に合ったきめ細やかな生活指導が必要である.
ISSN:0917-6950