天然歯における色彩学的研究 - 上顎左右切歯における歯冠厚径と色調の関連
「要旨」 : 近年, 上顎前歯部において審美修復を行う際に色調は重要な要素と認識されているが, 色調と形態の関連を明らかにした報告はない. 今回, 上顎切歯における色調と形態の関連について明らかにすることを本研究の目的とした. 被験者として修復物などが施されていない明海大学歯学部学生57名 (男性41名, 女性16名 : 平均年齢24.4±2.5歳) を選択した. 測色器を用いて色調の測定を行った. また, シリコーンゴム印象材を用いて上顎前歯部の印象を採得し石膏模型を作製し, デジタルノギスを用いて歯冠厚径の測定行った. 色調及び厚径測定には上顎左右中切歯, 側切歯それぞれの歯面を9分割した...
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Veröffentlicht in: | 明海歯科医学 2016-09, Vol.45 (2), p.122-130 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 : 近年, 上顎前歯部において審美修復を行う際に色調は重要な要素と認識されているが, 色調と形態の関連を明らかにした報告はない. 今回, 上顎切歯における色調と形態の関連について明らかにすることを本研究の目的とした. 被験者として修復物などが施されていない明海大学歯学部学生57名 (男性41名, 女性16名 : 平均年齢24.4±2.5歳) を選択した. 測色器を用いて色調の測定を行った. また, シリコーンゴム印象材を用いて上顎前歯部の印象を採得し石膏模型を作製し, デジタルノギスを用いて歯冠厚径の測定行った. 色調及び厚径測定には上顎左右中切歯, 側切歯それぞれの歯面を9分割した測定点を対象とした. 左右同名歯においては厚径差0.01~0.10mm, 色差ΔE 1.38~2.44 と差は小さかった. L*, a*, b*, C*と厚径との関係はいずれも中等度の相関 (0.463~0.604) が認められた. 色調において切縁部より歯頸部に向かうにつれてa*とb*が大きくなる傾向が認められた (P |
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ISSN: | 1881-4298 |