接触者健診における二次患者の予防に関する検討
本誌の本年4月号で井上は通信において, 下内らの2つの論文の結果における解釈が間違っているのではないかと意見を述べた. 下内らは接触者健診において直後・2カ月後健診と6カ月後健診で発見された二次患者を比較し, 潜在性結核感染症 (Latent tuberculosis infection, LTBI) 治療対象年齢群である39歳以下で患者数が減少し, 対象外の40歳以上では増加し, 統計的に有意差があったと報告した. これをもってLTBI治療が有効であると推測した. これはあくまで推測であり, LTBI治療の有効性を直接評価したものではない. これに対して, 井上はこの年齢分布の変化は, 39...
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Veröffentlicht in: | 結核 2011-11, Vol.86 (11), p.889-890 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本誌の本年4月号で井上は通信において, 下内らの2つの論文の結果における解釈が間違っているのではないかと意見を述べた. 下内らは接触者健診において直後・2カ月後健診と6カ月後健診で発見された二次患者を比較し, 潜在性結核感染症 (Latent tuberculosis infection, LTBI) 治療対象年齢群である39歳以下で患者数が減少し, 対象外の40歳以上では増加し, 統計的に有意差があったと報告した. これをもってLTBI治療が有効であると推測した. これはあくまで推測であり, LTBI治療の有効性を直接評価したものではない. これに対して, 井上はこの年齢分布の変化は, 39歳以下で発病時期が早く, 50~69歳では6カ月から2年後に発病することが多くなると解釈すべきであると述べた. |
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ISSN: | 0022-9776 |