災害時に有効活用できるOTC医薬品 - 災害時に対応できるOTC医薬品集のあり方についての検討 (日本医薬品情報学会 平成26年度 課題研究)

「緒言」災害支援において, 医薬品の供給は欠かせないものであるが, 実際の災害現場では, やみくもに医薬品が送られたり, それらの分類に手間がかかりすぎたりするため, 支援物資としての医薬品が有効に活用されていなかったことが報告されている. このような問題点を解決するため, 課題として, 災害医薬品の標準化やリスト化が提唱されており, 事前にその対応策を考えておくことは重要である. また, 災害時における要指導・一般用医薬品 (以下, OTC医薬品とする) の活用は, 初期症状に対応して悪化を防ぐとともに, 巡回医療班の負担軽減にもつながることが考えられる. そこで, 本研究では被災地に支援物...

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Veröffentlicht in:医薬品情報学 2017, Vol.18 (4), p.242-250
Hauptverfasser: 鹿村恵明, 田中愛佳, 根岸健一, 下平秀夫, 若林進, 塚原俊夫, 野村香織, 出石啓治, 宮崎長一郎, 望月眞弓, 上村直樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」災害支援において, 医薬品の供給は欠かせないものであるが, 実際の災害現場では, やみくもに医薬品が送られたり, それらの分類に手間がかかりすぎたりするため, 支援物資としての医薬品が有効に活用されていなかったことが報告されている. このような問題点を解決するため, 課題として, 災害医薬品の標準化やリスト化が提唱されており, 事前にその対応策を考えておくことは重要である. また, 災害時における要指導・一般用医薬品 (以下, OTC医薬品とする) の活用は, 初期症状に対応して悪化を防ぐとともに, 巡回医療班の負担軽減にもつながることが考えられる. そこで, 本研究では被災地に支援物資として供給されるOTC医薬品の有効活用を目的として, 日本医薬品情報学会に課題研究班 (以下, 研究班とする) を設置し, 災害時に対応できるOTC医薬品集のあり方についての検討を行い, 災害時に活用できるOTC医薬品をリスト化した医薬品集を作成し提示することとした.
ISSN:1345-1464