腰部脊柱管狭窄症患者における術後早期の身体機能は在院日数および自宅退院の可否と関係する
はじめに:脊椎変性疾患が増加傾向にある中,入院期間の短縮が求められ,クリニカルパス逸脱症例の早期抽出は重要である.本研究の目的は,腰部脊柱管狭窄症(LSS)術後患者の術後早期の身体機能と在院日数および自宅退院の可否との関係を明らかにすることである.対象と方法:対象はLSS術後患者288例とした.当院クリニカルパスでは術後11日目の退院を目指す計画である.調査項目は,術後3日目の身体機能,在院日数,手術情報,基本情報とした.術後11日以内に自宅退院した群(パスENT群),術後12日目以降の退院もしくは転院した群に分類した.結果:全対象の平均年齢71.2歳,術式は固定術162例,2椎間以上の手術9...
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Veröffentlicht in: | Journal of Spine Research 2024/09/20, Vol.15(9), pp.1179-1186 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | はじめに:脊椎変性疾患が増加傾向にある中,入院期間の短縮が求められ,クリニカルパス逸脱症例の早期抽出は重要である.本研究の目的は,腰部脊柱管狭窄症(LSS)術後患者の術後早期の身体機能と在院日数および自宅退院の可否との関係を明らかにすることである.対象と方法:対象はLSS術後患者288例とした.当院クリニカルパスでは術後11日目の退院を目指す計画である.調査項目は,術後3日目の身体機能,在院日数,手術情報,基本情報とした.術後11日以内に自宅退院した群(パスENT群),術後12日目以降の退院もしくは転院した群に分類した.結果:全対象の平均年齢71.2歳,術式は固定術162例,2椎間以上の手術96例であった.パスENT群は169例であった.ロジスティック回帰分析にて手術情報や基本情報で調整すると,術後3日目の歩行能力低下(OR=7.80,95% CI 3.20~19.00)と感覚障害(OR=2.78,95% CI 1.49~5.17)が術後11日以内の自宅退院が不可となるリスク要因であった.結語:当院のLSS術後患者において,術後早期の身体機能が在院日数および自宅退院の可否と関係した. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2023-0025 |