第92回西日本脊椎研究会を開催して

第92回西日本脊椎研究会を令和元年11月2日(土), 広島市において開催しました. 「高齢者(70歳以上)の腰椎疾患」をテーマに掲げ, 特別講演として慶應義塾大学医学部整形外科学教室教授の松本守雄先生をお招きし, 『高齢者脊柱変形治療における骨粗鬆症の諸問題』というタイトルでご講演を賜りました. 高齢者脊柱変形に対する膨大な診療のご実績に基づいたUp to Dateな情報を, 大変わかりやすくお話しいただき, 会員にとりまして直ぐに実臨床に活用できる貴重なご教示を賜る機会となりました. 松本先生には心から感謝申し上げます. また, 一般演題として, 画像, 希少症例, 骨粗鬆症性骨折, 腰痛及び新規治療, 固定術および除圧術7題, 病態の6つのセッションに, 合計34題の演題をいただきました. 超高齢化社会の進行に伴って脊椎外科の抱える問題点を, さまざまな切り口で抽出して一つ一つ丁寧に検証するきっかけとなったのではないかと思っています. 盛会のうちに終えることができましたことを会員の皆様に心から感謝申し上げます. また, 運営にあたりご協力いただきました西日本脊椎研究会事務局ならびに大正富山医薬品株式会社の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます.