免疫再構築症候群を来したAIDS関連ニューモシスチス肺炎の 1 例
「背景」症例は40歳代, 男性. 当院来院2週間前より発熱, 前胸部痛, 咳嗽を認め, 来院4日前に近医受診され, 画像検査から器質化傾向を伴う異型肺炎の可能性を考慮され, levofloxacin(LVFX)点滴静注・ステロイド治療開始された. 呼吸状態は改善傾向であったが, β-D glucan 433 pg/mlと著明に上昇を認め, ニューモシスチス肺炎(pneumocystis pneumonia:PCP)が疑われた. 来院前日に喀痰でニューモシスチスPCR提出された後, sulfamethoxazole-trimethoprim(ST)合剤内服開始するも悪心が強く, 当院紹介受診とな...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本病院総合診療医学会雑誌 2023/05/31, Vol.19(3), pp.208-210 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「背景」症例は40歳代, 男性. 当院来院2週間前より発熱, 前胸部痛, 咳嗽を認め, 来院4日前に近医受診され, 画像検査から器質化傾向を伴う異型肺炎の可能性を考慮され, levofloxacin(LVFX)点滴静注・ステロイド治療開始された. 呼吸状態は改善傾向であったが, β-D glucan 433 pg/mlと著明に上昇を認め, ニューモシスチス肺炎(pneumocystis pneumonia:PCP)が疑われた. 来院前日に喀痰でニューモシスチスPCR提出された後, sulfamethoxazole-trimethoprim(ST)合剤内服開始するも悪心が強く, 当院紹介受診となった. 受診時, 問診で男性パートナーと同居しており男性間性交渉者(MSM:Men who have Sex with Men)である事が判明した. 「経過」前医での画像検査と当院で(human immunodeficiency virus:HIV)抗原・抗体陽性(入院時検査所見)であったことから, PCPを強く疑った. |
---|---|
ISSN: | 2185-8136 2758-7878 |
DOI: | 10.60227/jhgmwabun.19.3_208 |