新生児敗血症に対し低容量カラムを用いたエンドトキシン吸着療法を施行した経験

エンドトキシン吸着療法(PMX療法)は敗血症の治療に用いられている。低容量カラムが開発され,新生児領域でもPMX療法が施行可能となった。今回,B群溶血性連鎖球菌(GBS)により敗血症に至った生後3日の新生児に対しPMX療法を含めた血液浄化療法を行い,救命した。在胎期間36週,出生体重2504g。生後3日目に血圧維持が困難であり,プロカルシトニンが高値を示したため,敗血症と診断され,血液浄化療法を施行した。PMX療法の導入後より呼吸・循環の改善を認め,53時間で血液浄化療法を離脱した。低容量カラムを用いることで新生児領域においても血液浄化療法が施行可能であった。...

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Veröffentlicht in:日本急性血液浄化学会雑誌 2019/12/01, Vol.10(2), pp.139-142
Hauptverfasser: 白前, 達大, 澤田, 博文, 最明, 裕介, 加藤, 隆史, 佐生, 喬, 山田, 昌子, 伊藤, 貴康, 村田, 智博, 石川, 英二, 大橋, 啓之, 盆野, 元紀, 三谷, 義英, 平山, 雅浩
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:エンドトキシン吸着療法(PMX療法)は敗血症の治療に用いられている。低容量カラムが開発され,新生児領域でもPMX療法が施行可能となった。今回,B群溶血性連鎖球菌(GBS)により敗血症に至った生後3日の新生児に対しPMX療法を含めた血液浄化療法を行い,救命した。在胎期間36週,出生体重2504g。生後3日目に血圧維持が困難であり,プロカルシトニンが高値を示したため,敗血症と診断され,血液浄化療法を施行した。PMX療法の導入後より呼吸・循環の改善を認め,53時間で血液浄化療法を離脱した。低容量カラムを用いることで新生児領域においても血液浄化療法が施行可能であった。
ISSN:2185-1085
2434-219X
DOI:10.34325/jsbpcc.10.2_139