C型肝炎関連クリオグロブリン血症に対し血漿冷却二重濾過法 (Cryofiltration) を施行した1症例
「要旨」 : C型肝炎ウイルス関連クリオグロブリン血症に対して血漿冷却二重濾過法 (CF) を施行した症例を経験したので, その方法および治療効果について報告する. 症例は68歳, 男性. HCV抗体陽性, リウマチ因子陽性, クリオグロブリン定性試験陽性, 下腿の紫斑を認め, 急速進行性糸球体腎炎の経過を示した. 2回のCFを実施し, 腎機能改善傾向, 下腿の紫斑消失, 疼痛も軽減した. C型肝炎ウイルス関連クリオグロブリン血症に対し, 積極的にCFを導入することにより局所循環の改善を通じて腎機能は改善し, 下腿の紫斑は消失した可能性が考えられた. 血漿温度の管理に人工心肺用冷却装置を使用し...
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Veröffentlicht in: | 日本急性血液浄化学会雑誌 2015-12, Vol.6 (2), p.149-152 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 : C型肝炎ウイルス関連クリオグロブリン血症に対して血漿冷却二重濾過法 (CF) を施行した症例を経験したので, その方法および治療効果について報告する. 症例は68歳, 男性. HCV抗体陽性, リウマチ因子陽性, クリオグロブリン定性試験陽性, 下腿の紫斑を認め, 急速進行性糸球体腎炎の経過を示した. 2回のCFを実施し, 腎機能改善傾向, 下腿の紫斑消失, 疼痛も軽減した. C型肝炎ウイルス関連クリオグロブリン血症に対し, 積極的にCFを導入することにより局所循環の改善を通じて腎機能は改善し, 下腿の紫斑は消失した可能性が考えられた. 血漿温度の管理に人工心肺用冷却装置を使用し, 血漿回路表面温度を15~20℃で管理することで血漿温度を4~10℃に保つことが可能であった. |
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ISSN: | 2185-1085 |