介護老人福祉施設および介護老人保健施設を対象としたアンケート調査における薬剤師の介入状況およびその課題

「緒言」 本邦における高齢化は諸外国に例をみないスピードで進行している. 団塊の世代の全員が75歳を過ぎる2025年には全人口の18.1%, 2,179万人が, 2055年には全人口の26.1%, 2,401万人が要介護率の高くなる75歳以上を占めることが推測されている. そのため, 厚生労働省は2025年までに, 高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように, 地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している. 地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割は「かかりつけ薬局・薬剤...

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Veröffentlicht in:日本老年薬学会雑誌 2020/12/31, Vol.3(3), pp.78-85
Hauptverfasser: 米田, 正明, 秋山, 滋男, 輿石, 徹, 新井, 克明, 宮本, 悦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 本邦における高齢化は諸外国に例をみないスピードで進行している. 団塊の世代の全員が75歳を過ぎる2025年には全人口の18.1%, 2,179万人が, 2055年には全人口の26.1%, 2,401万人が要介護率の高くなる75歳以上を占めることが推測されている. そのため, 厚生労働省は2025年までに, 高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように, 地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している. 地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割は「かかりつけ薬局・薬剤師」として薬物療法全体を, 責任を持って提供することとされている. さらに, かかりつけ薬剤師の在宅医療への積極的な関与を推奨しており, 重複投薬, 相互作用など基本的な処方監査はもとより, 在宅訪問での残薬削減など服薬支援にむけて, 医師への処方提案などの対人業務を中心とした薬学的管理・指導が求められている.
ISSN:2433-4065
2433-4065
DOI:10.34316/jsgp.3.3_78