人工膝関節置換術成績向上の工夫 - 内反膝, 外反膝
「はじめに」人工膝関節置換術(以下TKAと略す)は最も安定し, 良好な臨床成績が得られる手術手技の一つである. しかしながら適応となる膝関節は骨棘形成や骨欠損, さらには内外反変形などの障害を有していることが多く, 各々の症例に対しては適切な処置が必要となる. 今回われわれは内反膝, 外反膝の症例に対してTKAを行いこれらの臨床成績と, 術中の工夫や注意点などについて検討したので報告する. 「内反膝・対象」初めに内反膝の検討を行った. 女性229関節, 男性27関節であった. 疾患別では変形性膝関節症(以下OAと略す)が219関節, 関節リウマチ(以下RAと略す)が37関節であった. 手術時年...
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Veröffentlicht in: | 日本関節病学会誌 2009, Vol.28 (1), p.43-51 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」人工膝関節置換術(以下TKAと略す)は最も安定し, 良好な臨床成績が得られる手術手技の一つである. しかしながら適応となる膝関節は骨棘形成や骨欠損, さらには内外反変形などの障害を有していることが多く, 各々の症例に対しては適切な処置が必要となる. 今回われわれは内反膝, 外反膝の症例に対してTKAを行いこれらの臨床成績と, 術中の工夫や注意点などについて検討したので報告する. 「内反膝・対象」初めに内反膝の検討を行った. 女性229関節, 男性27関節であった. 疾患別では変形性膝関節症(以下OAと略す)が219関節, 関節リウマチ(以下RAと略す)が37関節であった. 手術時年齢は42から89歳, 平均73.4歳, 術後調査機関は124から2133日, 平均834.0日であった. 当院ではIndependent cut法でTKAを施行しているが, 内反膝では軟部組織バランス獲得のため表1の如く, 段階的剥離法を行っている. これらの症例に対し, 臨床成績を検討した. |
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ISSN: | 1883-2873 |