吸収障害の関与が考えられた乳児期発症のビタミンB12 欠乏性巨赤芽球性貧血の女児例

症例 (13歳4ヵ月女児) は1歳頃より偏食傾向と体重減少がみられ, 1歳11ヵ月時に大球性正色素性貧血, 骨髄での巨赤芽球性変化, 血清ビタミンB12の低下を認めビタミンB12欠乏性巨赤芽球性貧血と診断された. ビタミンB12投与後貧血は改善し, 摂食状態や身体発育も正常化した. しかし補充を中止するとビタミンB12値は漸減した. 低ビタミンB12血症の原因として摂取不足のみならず, 吸収障害の関与も考えられた....

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Veröffentlicht in:順天堂医学 2012/06/30, Vol.58(3), pp.256-260
Hauptverfasser: 鎌田, 彩子, 大日方, 薫, 鈴木, 光幸, 春名, 英典, 木下, 恵司, 清水, 俊明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例 (13歳4ヵ月女児) は1歳頃より偏食傾向と体重減少がみられ, 1歳11ヵ月時に大球性正色素性貧血, 骨髄での巨赤芽球性変化, 血清ビタミンB12の低下を認めビタミンB12欠乏性巨赤芽球性貧血と診断された. ビタミンB12投与後貧血は改善し, 摂食状態や身体発育も正常化した. しかし補充を中止するとビタミンB12値は漸減した. 低ビタミンB12血症の原因として摂取不足のみならず, 吸収障害の関与も考えられた.
ISSN:0022-6769
2188-2134
DOI:10.14789/pjmj.58.256