DXの教育・実践への活用―エコーを用いた高齢者のフィジカルアセスメント技法

「I. はじめに」 看護実践では患者の身体状態を正確に把握することが重要であり, 看護基礎教育においてフィジカルアセスメント技術を身に着けておくことが望まれている. フィジカルアセスメント技術には, 問診・視診・触診・聴診・打診が含まれるが, それらには実施者のスキルの個人差に加え, 身体内部で生じている現象を可視化できないという課題がある. すなわち, これらのアセスメント技法は, 身体内部での目にみえない変化をさまざまな手法を用いて推定する, 重要であり, かつ高度な看護技術である. 一方, 身体内部で生じている器質的変化を可視化し, 客観的に把握できる標準化された技術として, 超音波検査...

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Veröffentlicht in:日本老年看護学会誌(老年看護学) 2023, Vol.28(1), pp.18-25
Hauptverfasser: 仲上 豪二朗, 麦田 裕子, 北村 言, 松本 勝, 真田 弘美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」 看護実践では患者の身体状態を正確に把握することが重要であり, 看護基礎教育においてフィジカルアセスメント技術を身に着けておくことが望まれている. フィジカルアセスメント技術には, 問診・視診・触診・聴診・打診が含まれるが, それらには実施者のスキルの個人差に加え, 身体内部で生じている現象を可視化できないという課題がある. すなわち, これらのアセスメント技法は, 身体内部での目にみえない変化をさまざまな手法を用いて推定する, 重要であり, かつ高度な看護技術である. 一方, 身体内部で生じている器質的変化を可視化し, 客観的に把握できる標準化された技術として, 超音波検査装置(エコー)によるアセスメント技術が臨床で普及しつつある. エコーを用いたアセスメントは, 高齢者看護では特に重要となる無拘束・非侵襲・即時的な第6のフィジカルアセスメント技法といえ, すべての看護師が病態に適した最善のケアを提供できることにつながる.
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.28.1_18