小児の上咽頭から採取された脊索腫の 1 例

「I. はじめに」脊索腫は, 成人の仙骨部, 頭蓋底に主に発生する比較的まれな低悪性度の腫瘍で, 小児発生はさらにまれである. その組織細胞像は特徴的で, 細胞診も診断に有用である. 今回, 男児の上咽頭からの切除生検検体で脊索腫と診断した症例を経験したので, 細胞像を含めて報告する. 「II. 症例」5歳, 男児. いびきと睡眠時無呼吸を主訴に来院した. アデノイドの臨床診断で手術が開始されたが, 術中所見が通常のアデノイドと異なり硬いため, 急遽術中迅速診断のための組織が提出された. 検体は12 mm大までの数片で, 淡褐色の粘膜と白色軟な組織がみられた....

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Veröffentlicht in:日本臨床細胞学会雑誌 2013, Vol.52(6), pp.602-603
Hauptverfasser: 中田, 聡子, 津幡, 裕美, 黒瀬, 望, 湊, 宏, 野島, 孝之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」脊索腫は, 成人の仙骨部, 頭蓋底に主に発生する比較的まれな低悪性度の腫瘍で, 小児発生はさらにまれである. その組織細胞像は特徴的で, 細胞診も診断に有用である. 今回, 男児の上咽頭からの切除生検検体で脊索腫と診断した症例を経験したので, 細胞像を含めて報告する. 「II. 症例」5歳, 男児. いびきと睡眠時無呼吸を主訴に来院した. アデノイドの臨床診断で手術が開始されたが, 術中所見が通常のアデノイドと異なり硬いため, 急遽術中迅速診断のための組織が提出された. 検体は12 mm大までの数片で, 淡褐色の粘膜と白色軟な組織がみられた.
ISSN:0387-1193
1882-7233
DOI:10.5795/jjscc.52.602