保健師のアセスメントを可視化して伝える家庭訪問映像教材に対する教育者の意見

「要旨」 【目的】 保健師の家庭訪問における対象アセスメント技術を可視化して教授するための家庭訪問映像教材を製作した. 本研究は, 学生・新人保健師の教育者から, 当該家庭訪問映像教材に対する意見を収集し, 本教材の内容の適切性と活用可能性を明らかにすることを目的とする. 【方法】 本教材を視聴した保健師基礎教育を担当する教員および学生実習指導者や保健師現任教育担当者35名を対象に, アンケート調査を行った. 【結果・考察】 本教材のねらいは約9割前後が伝わったと回答し, 学生や新人保健師の教材として8割以上が適切と回答している. 9割以上が, 本教材を今後活用したいと回答した. 基礎教育の学...

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Veröffentlicht in:兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 2015-03, Vol.22, p.95-105
Hauptverfasser: 竹村和子, 塩見美抄, 井上清美, 田村須賀子, 小寺さやか, 伊藤郁恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 【目的】 保健師の家庭訪問における対象アセスメント技術を可視化して教授するための家庭訪問映像教材を製作した. 本研究は, 学生・新人保健師の教育者から, 当該家庭訪問映像教材に対する意見を収集し, 本教材の内容の適切性と活用可能性を明らかにすることを目的とする. 【方法】 本教材を視聴した保健師基礎教育を担当する教員および学生実習指導者や保健師現任教育担当者35名を対象に, アンケート調査を行った. 【結果・考察】 本教材のねらいは約9割前後が伝わったと回答し, 学生や新人保健師の教材として8割以上が適切と回答している. 9割以上が, 本教材を今後活用したいと回答した. 基礎教育の学生対象には, 講義, 演習, 実習の事前学習などあらゆる場での活用が可能であるという回答があった. 臨地実習において, 学生は保健師との同行訪問を十分経験できていない現状, 同行訪問を実施できても保健師のアセスメント技術を学ぶことは難しく, 本教材はそれを補完することに役立つと考える. 新人保健師と共に, 保健師経験はあるものの, 母子保健を初めて担当する者にも使えるという意見もあった. 一方で, 双胎・低出生体重児の事例が難しい, アセスメントに対する解説が不足しているなどの意見もあり, 本教材のみですべてをカバーすることは難しく, 他の資料や説明や資料を加えるなどの工夫が必要である. 今後, 実際基礎教育の場や現任教育の場で使用, 検証を重ね, 教材の内容, 使用方法について再検討が必要である.
ISSN:1881-6592