治療と仕事の両立支援における産業医の役割

「POINT」 (1)産業医には, 事業場の事情も考慮した上で, 治療を受けながら仕事を継続する労働者に寄り添った支援が求められる (2)診断技術や治療方法の進歩により患者のQOLが改善し, 治療を受けながら仕事を継続できる患者が増加している (3)「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」が公開されており, 産業医業務を行う上で必ず目を通しておく必要がある (4)産業医は, 事業場内において治療と仕事の両立支援を進める上でのキーパーソンであり, 関係者間の調整をするコーディネーターとしての役割が求められる (5)平成30年度診療報酬改定において, 「療養・就労両立支援指導料」が創設された