脳卒中後の障害により生活再構築が難しい独居高齢患者の外来での看護支援

「要旨」 脳卒中後の後遺症を抱えながら在宅生活を再構築する独居高齢患者は, 多くの課題をもつため, 退院後の外来での関わりは重要である. 退院後の脳卒中患者が抱える問題として, 後遺症による運動機能や感覚機能の低下で, 日常生活動作に不自由や不具合を感じ, 生活機能を縮小してしまっている可能性がある. また, 脳卒中は再発しやすく, 適切な服薬管理と生活習慣上の危険因子を管理しながら, 症状への対処をしなければならない. さらに, 再発への不安, 障害回復への不安, 経済的な不安も加わり, 患者は生活全般の不安を感じている. 筆者は脳卒中専門病院における看護外来で患者・家族の支援に携わっている...

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Veröffentlicht in:日本運動器看護学会誌 2017-01, Vol.12, p.37-41
1. Verfasser: 下村晃子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 脳卒中後の後遺症を抱えながら在宅生活を再構築する独居高齢患者は, 多くの課題をもつため, 退院後の外来での関わりは重要である. 退院後の脳卒中患者が抱える問題として, 後遺症による運動機能や感覚機能の低下で, 日常生活動作に不自由や不具合を感じ, 生活機能を縮小してしまっている可能性がある. また, 脳卒中は再発しやすく, 適切な服薬管理と生活習慣上の危険因子を管理しながら, 症状への対処をしなければならない. さらに, 再発への不安, 障害回復への不安, 経済的な不安も加わり, 患者は生活全般の不安を感じている. 筆者は脳卒中専門病院における看護外来で患者・家族の支援に携わっている. ここでの看護の役割は, 患者とパートナーシップを形成し, その人にあった正確な知識・技術の提供と, その人が自分の病気を受け入れて, 生活しながら療養していこうという自己効力を高められるよう支援することである. それには, 患者自身が病気の療養法の折り合いのつけ方をみつけるという, セルフマネジメントの考え方に基づいた関わりが有効であると考える.
ISSN:2186-635X