めまい集団リハビリテーションの治療成績 (第2報) —良性発作性頭位めまい症における外来治療と入院治療の比較検討
[緒言]耳鼻咽喉科領域における多様なめまい疾患の主な原因は前庭機能障害である. 前庭機能障害の回復に小脳の中枢代償1)~4)が重要な役割を果たしている. 小脳の中枢代償は平衡訓練またはめまいリハビリテーション(以下めまいリハ)により促進され, 前庭系, 眼運動系, 深部知覚系の各系を有効に刺激してもたらされる. 当院ではめまいリハをめまい治療の柱として, 1996年から入院集団治療1)~3)を積極的に行なっている. 同治療における身体機能検査ならびに心理的検査による治療成績を先に第1報3)で報告した. 第1報では入院めまい患者161例(男性39例, 女性122例, 平均年齢62.1±14.1歳...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Equilibrium Research 2011, Vol.70(2), pp.57-66 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | [緒言]耳鼻咽喉科領域における多様なめまい疾患の主な原因は前庭機能障害である. 前庭機能障害の回復に小脳の中枢代償1)~4)が重要な役割を果たしている. 小脳の中枢代償は平衡訓練またはめまいリハビリテーション(以下めまいリハ)により促進され, 前庭系, 眼運動系, 深部知覚系の各系を有効に刺激してもたらされる. 当院ではめまいリハをめまい治療の柱として, 1996年から入院集団治療1)~3)を積極的に行なっている. 同治療における身体機能検査ならびに心理的検査による治療成績を先に第1報3)で報告した. 第1報では入院めまい患者161例(男性39例, 女性122例, 平均年齢62.1±14.1歳)を対象とし, QOLを表すSF8検査5)の治療前値はPhysical Component Summary(以下PCS):42.9±8.0, Mental Component Summary(以下MCS):44.4±8.5であり, 日本人国民平均QOL値(PCS:49.84, MCS:50.09)よりともに低値であった. |
---|---|
ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.70.57 |